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Obunishi.Jr.H.S

Author:Obunishi.Jr.H.S
田園風景の広がるのどかな場所にある学校です。

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福祉実践教室
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23年度入学生 | 13:38:57
Born this way ~これが生まれながらの私~
 12月10日は「人権デー」です。今年は,「考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心」を活動目標にして様々な啓発活動が展開されます。そこで,今日は,人権デーにちなんだお話をします。 先日,いじめ撲滅を呼びかけている米人気歌手のレディー・ガガさんが,若者たちを力付けることを目指して,「ボーン・ディス・ウェイ財団」を設立したことを知りました。財団の名は,「Born this way(これが生まれながらの私)」という意味のガガさん自身の曲から付けられました。この財団の設立に関して,ガガさんは,自分が中学生の時にいじめられていたことを振り返りながらこんなことを言っています。
 「学校のロッカーには,ひどい落書きをされていたの。廊下でつるし上げにあったこともあるわ。14歳の時,道にあるゴミ箱に3人の男の子に投げ込まれたことがあるの。同じクラスの女の子たちとつるんでた男の子たちにやられたの。女の子達は笑って見ていたわ。」
 こんなつらい体験が,財団設立の背景にあったのです。ガガさんは「力を合わせて勇気と思いやりの標準を打ち立て,他者を守り助ける世界中のコミュニティーを形成して,いじめや仲間外れに対抗したい。」と話しています。私は,ガガさんのイジメは絶対に許さないという強い意志と勇気を感じました。
 ここで,いじめという行為の一般的な構造を考えてみたいと思います。イジメには,イジメをする側とされる側,つまり,加害者と被害者がいます。加えて,イジメを助長する大きな力が働くことが問題を複雑にしているのです。それは,観衆という存在です。あおったり自分たちもイジメに加わったりするなどして,イジメは次第に集団化していくのです。では,どうしたらイジメられている人を救うことができるのでしょう。それは,傍観者と呼ばれる人たちです。この人たちは,イジメられている人がいることを知っています。見ています。この人たちが声を出すことで大きな力になるのです。直接言う必要はありません。先生たちに相談して欲しいのです。そのことで,エスカレートする前に指導や仲裁をすることができるのです。先生たちに相談することは,正当な救助活動なのです。
 人と人とが共同生活を友達と仲良く生活することは大変なことだと思います。お互いを思いやったり,歩み寄ったりできる心が無ければ仲良く共同生活を送ることは困難です。学校という社会は,そんなことを勉強する社会です。けんかしたってかまわない。大切なことは,お互いが自分のとげとげした心に気付き,お互いのことを思いやって仲直りできることだと思います。


講話 | 18:51:00
一番大切なことは 自分の心や直感に従う勇気を持つことだ
人生は己を探す旅です。君たちが,人生のバッターボックスに立ったとき,見送りの三振だけはして欲しくありません。
 アップル社の創業者であった,スティーブ・ジョブズ氏は,生前,スタンフォード大学の卒業式に出席した折に次のようなことを講演されました。

一番大切なことは,自分の心や直感に従う勇気を持つことだ。
心や直感は,君が本当は何になりたいのかすでに知っている。
他のことは全て二の次だ。

 そうです,自分がやりたいと思ったことに勇気をもって突き進めと言っています。
 では,皆さんはどうでしょうか。皆さんは,中学校を卒業してからの人生の夢や目標をもっていますか?私は,今は,「何をしていいのか分からない。」からといってそのことで焦ることはないと思っています。でも,「自分は何をしたいのか?」といつも自分自身に自問自答することは大切なことではないかと思っているのです。
 文部科学省が発表した平成21年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると,全国の公・私立高等学校における中途退学者数は,約57,000人。その中退事由については,「学校生活・学業不適応」が約40%にのぼります。そして,「学校生活・学業不適応」の内訳では,「もともと高校生活に熱意がない」という理由が挙げられているのです。さらに,中退者数全体のうち,1年生が占める割合は何と約48%にもなっているのです。
 進路選択は,将来の生き方を考えることから始まります。行ける学校という基準ではなく,「将来,何をしたいのか」ということが学校選びの原点だと思います。私には,家庭での君たちの生活の様子を見ることはできませんが,学校での担任の先生方の努力は毎日見ています。君たちの担任は,「一人だけ幸せにはしない。一人だけ不幸にはできない。」という強い気持ちをもって授業や生活指導に毎日心血を注いでいます。今日の説明会を自分の学校生活や家庭生活の反省のきっかけにし,「何をしたいのか」という問いに答えて欲しいと思います。
 最後になりますが,ここにいらっしゃるお父さんやお母さん方,そして,先生たちも君たちと同じように不安な「15歳の時代」を通り過ぎてきました。それぞれが自分の不安と向き合いながら今日を築いてきたのです。不安な時代を経験してきた先輩を代表して,私の大好きな詩を贈ります。

        不安なことは,恥ではない。皆も歩んできた同じ道。
        つらいのは,自分だけじゃない。皆も歩んできた同じ道。
        自分の不安な心に気づかないことは,恥ではない。
        本当の恥は,自分と向き合おうと努力しないこと。


講話 | 18:52:14