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Obunishi.Jr.H.S

Author:Obunishi.Jr.H.S
田園風景の広がるのどかな場所にある学校です。

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講話 | 18:39:15
人々を救ったのは,人の心-そのとき,中学生として何ができるのか-
 今,皆さんと一緒に被災された方々のために黙祷をしてもらいました。地震発生時,本校では生徒会選挙のための立ち会い演説会の最中でした。体育館の床が大きく揺れ,ステージ上に吊されていた候補者名も大きく揺れていました。地震発生のメカニズムは,1年生の理科で学習したので説明はしません。今回,その規模は,マグニチュード9と言うことです。それがどのくらいのエネルギーをもっているのかというと,例えば,日本列島の位置が2.4mほど移動しました。また,地球の自転速度も早くなり,一日の長さが100万分の1.6秒ほど短くなったそうです。
 その東北地方太平洋沖地震では,地震の後,想像を絶する津波に襲われ,その後,多くの命が奪われました。先ほどまでに分かってきた情報では,死者不明者が3300人に達したそうです。また,壊滅した宮城県南三陸町で,約9500人と連絡が取れない状態が続いているそうです。被災された方々のご冥福をお祈りいたします。
 幸いにも,大府市には被害はありませんでした。しかし,皆さんの中には,東北地方に親類が住んでいる人もきっといると思います。また,皆さんの中には,大府市都市間交流事業の一環として,岩手県の遠野市へ派遣された人たちがいます。幸い,遠野市は内陸部に位置しているので津波被害は受けませんでした。しかし,周辺地域の多くの避難民を受け入れているそうです。
 そんな皆さんに今日は,「人々を救ったのは,人の心-そのとき,中学生として何ができるのか-」というテーマでお話しします。日本は世界有数の地震国です。ですから,身体に感じない地震を含めると毎日地震が発生しています。話は遡りますが,今から16年前,阪神淡路大震災が発生しました。その地震では,6400人のもの命が奪われました。また,家屋倒壊によって住む場所を失った人たちは,長期間にわたって避難所生活を強いられました。もちろん学校も大勢の避難民を受け入れました。ですから,震災後,支援団体が入るまでの19日間は,生徒・先生・PTAが,避難されている人々の世話をしたそうです。特に中学生の活躍はすばらしく,さまざまなことを自分で考え,行動しました。お弁当の支給(受け取り,数の確認,配給),トイレの排泄物の処理,体の不自由な方の身の回りの世話など,大人から指示されるまでもなく,自らで行動できたそうです。中でもトイレの管理は大変だったようです。断水が続く中で,多くの避難民の方たちがいるため,大便器一つに100人くらいの人が用を足していたそうです。だから,あっという間にトイレは排泄物の山になり,誰かが片付けないとどうしようもないという状態になりました。その掃除をやってくれたのが,学校に避難している中学生だったそうです。そして,水のはってあるプールからバケツリレーで水を運び出してトイレ用の水を確保したそうです。彼らに協力を求めないと何もできない状態だったのです。
 さて,皆さん,今回の地震でも各地の学校避難所では,きっと中学生の人たちが大きな力を発揮してくれると思います。そこで,私たちの学校でも,何か行動を起こすことはできないものでしょうか。たとへ現地でボランティア活動に携わることができなくても,生徒会を中心にして,同世代の小中学生を応援する行動を起こすことはできないでしょうか。是非,考えてください。
 本校の校訓は,「不屈の心」です。その校訓の意味には,困った人を見かけたら,思いやりと優しさをもって関わろうということが願いとして込められています。今こそ,校訓の精神を行動に表すときです。お願いします。


講話 | 16:13:44
自分でこんな人間だと思ってしまえば、それだけの人間にしかなれない
(抜粋)
 百四十二名の卒業生の皆さん ご卒業、おめでとうございます。
 保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。今、卒業証書を手にした子どもたちが未来へと一歩踏み出して行きました。子どもたちは、それぞれに思い出が駆け巡り、未来に向けて新たな決意を秘めていたと思います。この子どもたちは、やがて次代の日本を背負う役割を担います。そんな子どもたちに寄せる期待とは裏腹に、我が子のことになると、不安や危機を見過ごしてしまったという経験はないでしょうか。私たち大人は、とかく「今の若い者は、……」とか「この子は……」などと言ってしまい勝ちですが、「親は子供をみているつもりだけれど 子どもはその親をみている」という例えがあるように、私たちがまず範を示して子どもたちの目標にならなければなりません。そんな思いをもって、この三年間を改めて振り返ることが私たち親や教師の責任ではないかと思います。
 卒業生の皆さん。君たちとの出会いは二年前でした。私は、君たちと出会ったとき、君たちを決して心の強い集団だとは感じませんでした。私が君たちの可能性に気づいたのは、郡上八幡自然園での君たちの活動でした。
 君たちは、一人一人が明確な目標をもったとき、大変力強い集団になりました。そのとき、君たちの目標実現に向けた情熱には、ものすごいエネルギーを感じました。すばらしかった。君たちならきっとどんな困難も克服できると確信しました。
 さて、君たちの九年間にわたる義務教育が終わります。これからは、一人一人が自分の目標を実現するために生きることが今まで以上に求められます。
 そんな君たちに伝えたい言葉があります。「自分でこんな人間だと思ってしまえば、それだけの人間にしかなれない」というヘレン・ケラー女史の言葉です。病気によって重い障がいを背負わされながらも、様々な能力を開発し身に付けてきた彼女は、人々から「奇跡の人」と呼ばれました。しかし、彼女は、「自分でこんな人間だと思ってしまえば、それだけの人間にしかなれない」という強い思いを持ち続けて障がいと闘ったのではないでしょうか。人々が言う「奇跡」というのは、実は、彼女の「人生の軌跡」だったのではないでしょうか。
 奇跡を願う気持ちは誰にでもあると思います。しかし、奇跡に頼ってはなりません。皆さんには、きっと自分でも気づかないすばらしい能力が眠っているはずです。それは、二年間、私がこの目で見てきました。どうか、人生の「夢」を見つけ、それを目標としてさらに高みを目指してください。自分と向き合って努力を続けるうちにきっと自分の可能性が見えてきます。

講話 | 18:20:16