2012-04-06 Fri
式 辞(一部抜粋)新入生の皆さん、谷川俊太郎さんの「生きる」という詩の一部を紹介します。
生きているということ いま生きているということ
泣けるということ 笑えるということ
怒れるということ 自由ということ
生きているとどうして泣けるのでしょうか。生きているとどうして笑えるのでしょうか。生きているとどうして怒れるのでしょうか。皆さんにとって、生きているということは、どんな意味をもっているのでしょうか?
人は、苦しい時でも一生懸命生きようとしている人を見たとき、その人の必死さや心の痛みがわかるようになります。そして、その人の一生懸命さに心が揺らいだとき、その人と一緒に困難に立ち向かう気力が生まれてきます。さらに、これまでにない知恵と力が生まれ、不可能だど思っていたことが実現できるようになるのです。生きているということは、熱く熱せられた鉄が熱というエネルギーを出すように、「生きる力」というエネルギーを出しているということなのです。
さて、中学校は、心と身体が大きく成長する時期にある皆さんが、社会常識を備えた大人として成長していく場所です。いろいろな経験をすることはもちろんのこと、その経験を生かして次への挑戦を重ねたり心身を鍛えたりして、健康な身体や強い精神力を身に付ける所でなければなりません。そんな皆さんに心の拠り所にして欲しいのは、大府西中学校の校訓です。大府西中学校の校訓は、「不屈の心」です。この校訓には、
一、自己への挑戦
二、他者への思いやり
三、他者との協力
という三つの目標が込められています。例えば、皆さんの先輩たちは、困っている人たちの力になろうという態度をいつも生徒会を中心にして、自分たちの行動で示してきました。君たちの中学校生活は、思いやりや協力し合う心をもった素晴らしい先輩たちと始まるのです。今日からは、君たちも最高の力を出し、ここにいる先輩たちと一緒に大府西中学校の歴史を刻んでいって下さい。